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大阪・梅田で顎関節症にお悩みの方へ ― 専門歯科医が解説します

2025.09.24

こんにちは。歯科医師の伊藤剛秀です。私は東京と大阪(梅田)で矯正治療を行っています。

「口を開けると痛い」「顎がカクカク鳴る」「肩こりや頭痛がつらい」顎関節症でこのようなお悩みを抱えている方は本当に多くいらっしゃいます。顎の不調は口元だけの問題ではなく、首や肩、全身のバランスとも深く関わっています。私の診療では、単に歯並びや噛み合わせを整えることではなく、身体全体の健康を取り戻すことを大切にしています。

実際に、顎のズレを調整したことで長年悩まされてきた頭痛や肩こりが軽くなったり、眠りの質が改善したりするケースも少なくありません。これは、顎関節や噛み合わせの問題が全身に大きな影響を与えている証拠です。

私は「歯を治す」のではなく「人を診る」ことを信条にしています。顎関節症の原因を丁寧に見極め、一人ひとりの症状や生活に合わせた治療を行うことで、患者さんが少しでも楽に、安心して毎日を過ごせるようサポートしたいと考えています。

 

顎関節症とは?

顎関節症(がくかんせつしょう)は顎の関節や周囲の筋肉に異常が生じることで起こる病気です。顎関節は耳のすぐ前にある「こめかみの部分」に位置しており、食事や会話のたびに休むことなく働いています。この顎の関節や筋肉に負担がかかり続けると、さまざまな不快な症状が現れてきます。

 

代表的な症状には、

 

・口を大きく開けにくい、開けようとすると制限を感じる

 

・口を開け閉めする際に「カクカク」「ジャリジャリ」といった音がする

 

・噛むとあごやこめかみに痛みを感じる

 

・顔やこめかみがだるい、重たい感覚が続く

 

といったものがあります。

 

一見、あごだけのトラブルに思われがちですが、実は顎関節症は全身に影響を及ぼすことも少なくありません。症状を放置すると、慢性的な頭痛や肩こり、首の凝りといった不定愁訴につながるケースがあります。さらに、顎の動きに制限がかかると、無意識に身体のバランスを崩し、姿勢の乱れや全身の疲労感を引き起こすことさえあります。

原因は一つではなく、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせのズレ、ストレスによる筋肉の緊張、姿勢の悪さなど、複数の要因が複雑に絡み合っています。そのため「ただ痛みを抑える」「関節だけを診る」�だけでは根本的な改善が難しいのです。

顎関節症は、早期に適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、生活の質を大きく改善することができます。「あごがカクカク鳴るのはよくあることだから」「そのうち治るだろう」と放置せず、少しでも不安を感じたら専門医に相談することが大切です。

 

なぜ大阪・梅田エリアで顎関節症の患者さんが多いのか

梅田は大阪の中心地で、ビジネスや買い物で人の流れが多い地域です。そのため、仕事のストレスや長時間のパソコン作業などで歯ぎしりや食いしばりが増え、顎関節症を訴える患者さんが多い傾向にあります。

特にオフィスワーカーの方は、

 

日中に無意識に歯を食いしばっている

夜間の歯ぎしりで顎が疲れる

慢性的な肩こりや頭痛を感じる

 

といった状態に悩まれて来院されるケースが目立ちます。

 

顎関節症の主な原因

顎関節症は、実は一つの理由だけで起こるものではありません。いくつかの要因が重なり合い、少しづつ負担が蓄積して発症することが多い病気です。普段の生活の中に潜んでいる習慣や姿勢のクセが、気づかないうちにあごの関節に負担をかけているケースも少なくありません。代表的な原因をわかりやすくご紹介します。

1. 歯並びやかみ合わせの不良

上下の歯が正しく噛み合っていないと、食事のときに一部の歯やあごに過剰な力がかかります。その状態が続くと、関節や筋肉に負担がかかり、顎関節の原因になります。

2.歯ぎしり・食いしばりの癖

眠っている間や集中しているときに無意識に歯を強くかみしめる方は少なくありません。特に歯ぎしりは自分の体重以上の力があごに加わると言われており、顎関節に大きなダメージを与えます。

ストレスや緊張による筋肉のこわばり

精神的なストレスや緊張は、体の筋肉を硬直させる原因になります。肩や首と同じように、あごの周囲の筋肉も強張りやすくなり、関節の動きがスムーズにいかなくなることで症状が現れることがあります。

4.姿勢の乱れ(猫背・スマホ首)

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって前かがみの姿勢が続くと、首の角度や背骨のバランスが崩れます。すると、あごの関節にも余計な負担がかかり、顎関節症を引き起こす原因につながります。

5.傷(事故やスポーツによる衝撃)

転倒や交通事故、スポーツでの強い衝撃などであごに外傷を受けると、関節や周囲の組織に損傷が残り、その後の不調へとつながる場合があります。

このように、顎関節症は「これが原因です」とひとつに特定できるものではなく、いくつもの要因が組み合わさって起こるケースが多い病気です。日常生活での小さな習慣や姿勢の乱れも大きく関わっているため、「ただの癖だから」と放置しないようにしてください。

 

大阪・梅田で受けられる顎関節症の治療法

顎関節症の症状は、あごそのものだけではなく、噛み合わせや首の角度、日常生活の姿勢の癖などが複雑に関わっていることが多くあります。そのため、当院では単に痛みをとるだけではなく、全身のバランスを考慮したオーダーメイドの治療を行っています。

 

1. マウスピース治療

夜間の歯ぎしりや食いしばりを防ぐことで、顎関節や筋肉への過剰な負担を和らげます。関節の安定を図るだけでなく、筋肉の緊張を取り除く効果も期待できます。

 

2. 矯正治療

歯並びや噛み合わせのズレが原因の場合、矯正治療によって根本的な改善を目指します。正しいかみ合わせを回復させることで、顎の動きがスムーズになり、症状が再発しにくい環境を整えます。

 

3. 姿勢改善・生活習慣のアドバイス

顎関節に負担をかける大きな要因の一つが、日常の姿勢や習慣です。長時間のデスクワークでの首の角度や、頬杖をつく癖などを見直し、生活習慣から改善していくことで症状の再発防止につなげます。

 

4. 筋肉リハビリ・マッサージ

顎や首・肩の筋肉を緩めることで、血流を改善し、顎関節の動きをスムーズにします。関節だけでなく周囲の筋肉を含めたケアを行うことで症状の軽減と全身のリラックス効果が期待できます。

 

顎関節症は口が開きにくい、音が鳴るといった局所的な問題にとどまらず、頭痛や肩こり、姿勢の乱れなど全身に影響することがあります。部分的に対処するのではなく、全体のバランスを整えていくことが、根本的な改善への近道です。

 

まとめ

顎関節症は、単に「あごの痛み」や「音がする」といった局所的なトラブルにとどまらず、頭痛・肩こり・姿勢の乱れ・全身の疲労感など、生活の質そのものに深く影響する病気です。その原因は一つではなく、噛み合わせや歯ぎしり、姿勢の悪さ、ストレスなど、日常のさまざまな要因が重なって生じます。

だからこそ、「様子を見れば治るだろう」と放置するのではなく、早めに原因を見極め、全身のバランスを整えることが大切です。当院では、マウスピース治療や矯正、姿勢改善のアドバイス、筋肉へのアプローチなどを組み合わせ、一人ひとりの症状や生活習慣に合わせたオーダーメイドの治療を行っています。

顎関節症でお悩みの方は、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。症状の改善を目指すだけでなく、快適に、そして健康的に毎日を過ごせるよう、全身の視点からサポートいたします。

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